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クラウド運用のコストと負荷を軽減する運用管理サービス

2019.05.07

オンプレミスによるシステム運用の代替・補完システムとして定着したクラウド

ネットワーク、サーバなどハードウェアの導入費用、メンテナンスコスト、運用開始できるまでの期間など、自社に設備を導入する「オンプレミス」によるシステム運用は、多くの企業のIT部門やユーザにとって大きな運用上の負担をかけてきました。

システムやサーバを利用するためには、自社が所有する建物内に、物理的に設備を設置する「オンプレミス」の方法しかありませんでした。この手法ではコストの大きさから、システム・サーバの利用が資金力のある企業に限定されていました。また、実際の運用までにかかるシステム導入・構築期間の長さも問題になっていました。

ネットワーク、サーバなどハードウェアの導入費用、メンテナンスコスト、さらに、システムの導入からシステム構築までに要する時間など、自社に設備を導入して利用するためのハードルは、「クラウド」の登場で一気に下がりました。現在では、様々なサービスがクラウドで提供されています。また、企業向けシステムのクラウド運用や、クラウド経由でのサーバ運用サービスを提供している専門業者も多数存在するようになりました。

クラウドは、オンプレミスの課題を解決し補完する手法として広く普及し、オンプレミスと並ぶシステム運用手法となりました。それぞれのメリットを生かし、クラウド・オンプレミスのハイブリッド運用も増えました。

クラウドによるシステム運用のメリット

クラウドが普及したのは、そのメリットがシステムを利用する企業に評価されたことが理由です。

初期コスト、運用コストの両面での恩恵

多くのクラウドでは、外部企業が提供する既製のシステムを利用します。オンプレミスのように、自社に設備を新たに設置することは通常ありません。このことは、導入企業にコスト面での恩恵をもたらします。

オンプレミスは、資産計上される大規模な設備のために、大きな初期費用がかかりますが、クラウドは、安価な導入費用を支払うだけですぐに利用できます。また、その後にかかるコストも、オンプレミスの保守や電気代などのコストと比較すると割安だと考えられました。

利用する場所を選ばない

クラウド上のシステムを利用するために必要なのは、操作デバイスとインターネット回線のみ。そのため、ユーザはどこにいてもクラウドシステムを利用できます。このメリットは、システムを実際に利用する企業のスタッフに、働き方の幅を与えました。「テレワーク」といった、オフィスに依存しない勤務形態が、クラウドによって実現しました。

クラウドの浸透に伴い顕在化した運用・管理の課題

上昇傾向にあるクラウド運用管理負荷とコスト

クラウドの運用負荷の増大

これまでにオンプレミスが抱えてきた課題に対するソリューションとして普及してきたクラウドですが、普及に伴う新たな問題が顕在化し始めています。特に、ITリソースが限られている中堅企業やスタートアップ企業は、クラウドの「運用負荷の増大」という問題に悩まされるようになっています。

クラウド運用の登場によりシステムを利用するハードルは大きく下がりました。しかし、企業が平均的に稼働するシステム(サーバ)の数は増えたために運用負荷が増大したのです。

クラウドのブラックボックス化と運営費用の増大

クラウドインテグレータやSIerがクラウド基盤を構築した後に、誰が何をどのように構築したか分からない「クラウドのブラックボックス化」という現象も起こっています。その上、クラウドの運営費用が五月雨式に増加して、その増加に歯止めがかからないという状況も発生するようになりました。

クラウド運用に精通したリソースの属人化

クラウドの運用に精通した人的リソースを有している企業は限られています。運用を自動化すれば多くの課題は解決できますが、自動化するためにはクラウドに関する専門的なスキルが必要なので、実現は決して容易ではありません。クラウドの運用負荷を軽減したい企業は、運用部分を外部にアウトソーシングするという対策を講じることになります。中堅企業やスタートアップ企業では、高額な対価で一人のフリーランス(個人)を雇用して運用を委託しているのが実態です。複数のフリーランスと契約できるだけの予算を持っている企業は限られています。

コスト削減効果が期待された仮想化テクノロジーでも解決できない運用管理

仮想化テクノロジーは、物理サーバ統合に代表されるハードウェアの削減や、電力・冷却施設費用の削減、さらに、これらを前提とした運用管理負荷や費用の低減に大きな効果を発揮するものと期待されてきました。しかし、多種多様なサーバやストレージを1か所に集めるという仮想化統合を行うだけでは、運用負荷がかえって増加することが分かっています。管理の対象と管理ポイントが増えるので運用管理の負荷が増えるのです。

システム・サーバ運用の画期的なソリューションとして多くの企業を救ったクラウド。その利便性の裏では、クラウドの運営費用やアプリケーションの変更費用の増大、運用管理の負荷増大という新たな課題が生まれています。このようなクラウドの運用管理の負荷・コストを低減し、クラウドのメリットを最大限に享受するためのソリューションが求められます。

・ クラウドの運用・管理の費用が固定化し、コスト削減の方法が分からない
・ 現状から新しいクラウドサービスへの移行は面倒だと考えている
・ 月々数百万円もかかっているクラウドの運営費用を削減したい

このような課題を抱えるお客様に対して、スプラウトリー(以下、Sproutly)は、中堅企業やスタートアップ企業にフォーカスした低価格の運用管理サービスを提供します。クラウドに精通したチームによって、安定したクラウドの運用管理を実現しクラウドインテグレータでは難しいアプリケーションの運用管理を支援します。